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#02

プロジェクト クロストーク

医薬品の未来を支える、トヨックスの挑戦。

バイオ医薬品製造向けホース
「トヨファーマSIシリーズ」開発プロジェクト

コロナ禍のパンデミックは、医薬品の研究・製造の現場にも大きな影響を与えました。それまで海外メーカーに依存していた製造用部材が、日本に入ってこなくなったのです。
そのとき、製薬メーカーから寄せられた「国産で供給できないか」という相談。それをきっかけに、トヨックスの製薬バイオプロジェクトは動き出しました。営業、開発、製造、品質保証、技術。部署の壁を越えたチームが、バイオ医薬品製造向けホース「トヨファーマSIシリーズ」の開発に挑みます。
医薬品の製造を支え、その先にある人々の健康を支える仕事。その挑戦について、プロジェクトメンバーが語ります。

TALK MEMBERS

  • 製薬(バイオ)
  • 開拓PJ
  • 2010年入社

マネージャーS.H.

大阪・名古屋・東京の国内営業を経験し、タイ現地法人への出向も経験。現在は製薬バイオプロジェクトの営業責任者として、顧客の要望を社内各部署と連携しながら製品開発と市場展開を推進している。

  • パートナー営業部(国内)
  • 東日本グループ(東京支店)
  • 2024年入社

K.H.

前職では製薬会社向けの営業を担当し、バイオ医薬品業界の知識を培う。現在はその経験を活かし、製薬メーカーへの提案活動を担当。顧客と会社をつなぐ営業としてプロジェクトに参画している。

  • 商品開発部
  • 戦略商品開発グループ
  • 2010年入社

チームリーダーY.K.

製薬業界向けホース素材の開発を担当。バイオ医薬品分野に求められる高い品質基準に対応するため、新しい品質管理や製造体制の構築に取り組み、「トヨファーマ」の開発を技術面から支えている。

コロナ禍をきっかけに、
動き出した製薬バイオプロジェクト。

THEME01

本プロジェクトが始まったきっかけと、
それぞれの関わり方を教えてください。

S.H.

この製薬バイオプロジェクトは、2020年のコロナ禍という非常事態の中で動き出しました。ワクチンやバイオ医薬品の研究・製造が世界中で進む中で、それまで海外メーカーに依存していた製造用部材が、日本に入ってこなくなったんです。医薬品の製造工程では、ホースのほかにも薬液を保管するバッグや、ろ過を行うフィルターなど多くの部材が使われます。そうした供給が滞ったなかで、日本の製薬メーカーが研究や生産を進めにくい状況が生まれていました。そこで、これまで医薬品分野で実績のあった当社に、国内の製薬メーカーから「国産でホースを供給できないか」という相談が寄せられたことが、このプロジェクトの始まりです。

Y.K.

私は開発部門の立場でこのプロジェクトに参加しました。ただ当初は、バイオ医薬品製造向けのホースにどのような品質や仕様が求められるのか、社内でも明確には分かっていない状態でした。そのため、S.H.さんと一緒にお客様の現場を訪問し、製造工程の中でホースがどのように使われるのか、どんな品質が求められるのかを一つひとつ確認していきました。そうした情報をもとに社内で試行錯誤を重ねながら、バイオ医薬品製造向けの新製品開発へとつなげていきました。

K.H.

私は現在営業としてこのプロジェクトに関わっていますが、参加したきっかけは前職での経験でした。以前、製薬会社向けの営業を担当していたことがあり、バイオ医薬品の製造設備や業界の事情についてある程度の知識を持っていたんです。ホースについては当時ほとんど知識がありませんでしたが、製薬業界を理解しているということで声をかけていただき、プロジェクトに加わることになりました。

S.H.

プロジェクトの主要メンバーはおよそ10名です。営業や開発だけでなく、品質保証、製造、技術といった各部署のメンバーが参加し、部門横断で進めています。
また当時、政府も国産部材の供給体制を強化する方針を打ち出しており、経済産業省や厚生労働省の支援制度、いわゆるデュアルユース補助金などを活用しながら設備整備を進めていきました。コロナ禍という社会的背景もあり、会社としても規模の大きな取り組みになりました。

バイオ医薬品の厳しい品質基準に、
どのように挑んだのか。

THEME02

バイオ医薬品の製造には、厳しい品質基準があると聞きます。
新製品の「トヨファーマSIシリーズ」はその中でどのように開発されたのですか。

Y.K.

バイオ医薬品の製造では、わずかな異物でも品質に影響する可能性があります。そのため、ホースにも非常に厳しい品質基準が求められます。例えば外観異物についても、0.5mm²以下の微細なものまで確認するなど、従来の製品とは比較にならないレベルの管理が必要でした。こうした要求に応えるためには、これまでと同じ作り方では対応できません。クリーンルーム※の整備や新しい検査方法の構築、品質管理の仕組みづくりなど、製品だけでなく製造体制そのものを整えていく必要がありました。難しい挑戦でしたが、「地球に 社会に 強く強く必要とされる 違いのある 最高の商品とサービスを 社会や産業界に 心をこめて提案する」という経営理念にも合致する取り組みだと感じ、開発を進めていきました。

S.H.

バイオ医薬品の製造では、「シングルユース」という方式が多く採用されています。これはホースなどの部材を一度使ったら再利用せず、使い切りにする方法です。コスト面では負担が増える部分もありますが、洗浄工程をなくすことで汚染のリスクを減らすことができます。品質の確実性を優先するという考え方ですね。当社の製品は食品や化粧品、自動車など多くの業界で採用されていますが、バイオ医薬品の品質基準はその中でも格段に厳しいものだと感じました。

K.H.

バイオ医薬品の業界では、これまで海外メーカーの部材を使用することが主流でした。長年使われてきた実績があることに加え、新しい製品を採用する際のハードルがとても高いからです。新しい部材を導入する場合、製薬会社は試験や評価を行い、安全性や品質を確認する必要があります。そのため、採用までに時間がかかるのがこの業界の特徴です。そこでトヨックスでは、バイオ医薬品の製造現場で安心して使っていただくために必要な規格を取得し、品質情報を整備してきました。営業だけでなく、開発、製造、技術など各部署が連携しながら、その体制を整えていきました。 ※クリーンルーム
ほこりや微粒子、微生物などが入り込まないように空気を管理した清浄な作業空間。医薬品など、異物混入を防ぐ必要がある製品の製造で使われます。

部署の壁を越えた、
チームの力が品質を支える。

THEME03

製品開発にあたっては、社内の様々な部署が連携して進められたと聞いています。
詳しくお聞かせください。

Y.K.

このプロジェクトでは、営業と開発だけでなく、製造、品質保証、技術といった様々な部署が関わりました。それぞれの得意分野を活かしながら連携することで、お客様が求める品質に応えるための仕組みを迅速に整えることができたと思います。お客様を訪問する際も、営業だけでなく開発や品質保証のメンバーが同行します。その場で技術面や品質面の質問に回答できるので、議論を深めながら打ち合わせを進めることができます。部署を横断して動くことで、スピードと質の両方を高められる点は、トヨックスの強みだと感じています。

S.H.

こうした動きができるのは、当社の部門間のコミュニケーションがとても円滑だからだと思います。それぞれが自分の役割を果たしながら、互いにフォローし合い、一つの目標に向かって進んでいく文化があります。また、プロジェクトを進める上では、製薬メーカーだけでなく、部材を組み込む装置メーカーなど外部の企業とも連携する必要があります。そうしたパートナーとも良好な関係を築きながら進めていける点も、当社の強みだと思います。

K.H.

バイオ医薬品の業界では、試験評価や法規格への対応がとても重要です。そのためトヨックスでは、営業、開発、製造、技術といった各部署が連携しながら、必要な規格の取得や品質情報の整備を進めてきました。また、お客様が必要な証明書類をすぐ確認できるよう、ホームページで会員登録をすればいつでもダウンロードできる仕組みも整えています。製品だけでなく、こうした情報面の整備も含めて、安心して使っていただけるご使用いただける体制づくりを進めています。

医薬品の製造を支え、
その先の人々の健康を支えている。

THEME04

今回のプロジェクトを通じて、トヨックスが社会に果たしている役割について、
改めてどのように感じましたか。

S.H.

バイオ医薬品メーカーは、人々の健康や命を守るために医薬品の研究・製造を続けています。その現場を支え、必要な部材を提供するのが私たちの役割です。ホースは決して目立つ製品ではありませんが、それがなければ医薬品は作れません。自分たちの製品が医薬品の製造を支え、その先にいる多くの人の健康や暮らしにつながっている。今回のプロジェクトを通じて、そのことを改めて実感しました。現在はホースなど単品製品の提案が中心ですが、実際の現場ではフィルターやバッグなど複数の部材が組み合わされ、一つのユニットとして使われています。これからは単品の提供だけでなく、そうしたユニット全体を見据えた提案、つまりトータルで価値を提供する「コト提案」にも挑戦していきたいと考えています。医薬品の製造現場を支えるパートナーとして、私たちの役割はこれからさらに広がっていくと思います。

Y.K.

海外から輸入される部材の場合、もし品質に問題があったとしても、十分なフォローが受けられないケースがあると聞くことがあります。その点、私たちは国内メーカーとして、品質面での信頼性だけでなく、その後のサポートまで含めて安心して使っていただける存在でありたいと思っています。人の命を支える医薬品の製造を、部材という立場から支えていく。それが私たちの社会的な使命の一つだと考えています。

K.H.

営業は会社の中でも、お客様に最も近い立場にある仕事だと思っています。日々様々なお客様と向き合い、ときには厳しいご意見をいただくこともあります。それでも、自社の製品が採用され、お客様と一緒に喜びを分かち合える瞬間は、大きなやりがいを感じます。今回のプロジェクトを通じて、営業は会社とお客様を結ぶ架け橋のような存在だと改めて実感しました。社会からの要請をしっかり会社に伝えながら、より良い製品づくりにつなげていきたいと思います。医薬品の未来を支える挑戦は、これからも続きます。

トヨックスはまだまだ進化の途中。
だからこそ、今。私たちと共に挑戦する
あなたの力をお待ちしています。

募集要項・よくある質問
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